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多摩モノレール町田延伸整備事業が次のステップに駒を進めようとしています。東京都 小池都知事は2023年12月20日の都議会時、現在、地元市　町田市と多摩市にかかる沿線の街づくりの検討をしている。引き続き地元市による街作りの進捗状況などを勘案しながら、関係者と事業について協議調整を進めていきたい。とコメントされました。町田市と多摩市にかかる沿線の街づくりの検討というのは、モノレール沿線まちづくり構想の事。東京都 町田市 多摩市では2022年8月に「多摩都市モノレール町田方面延伸沿線まちづくり検討会を設置し、「モノレール沿線まちづくり構想(素案)」を取りまとめました。2024年1月19日までの期間で「モノレール沿線まちづくり構想(素案)」に対するパブリックコメントを実施していました。 多摩モノレール町田延伸整備事業を巡っては、2019年10月に、多摩都市モノレール町田方面延伸ルート検討委員会が設置され、全4回の協議を実施。2021年12月27日には、従来の構想ルートとは異なる町田方面延伸ルートが選定され話題を呼びました。交通政策審議会第198号答申ルートとなる、従来の小山田緑地を通過する延長13kmのルートから、あらたに 野津田競技場付近を通過する 全長16kmのルートが選定されたためです。検討結果では 費用対効果が1.1となるルートとして示されていますが、今後東京都によってさらに採算性等が調査されていくものと推察されます。 多摩モノレール延伸整備事業では 北側の終点である上北台から西に7km延伸しJR八高線の箱根ヶ崎駅付近に至るいわゆる多摩モノレール箱根ヶ崎延伸整備事業が着手されていますが、2020年1月に 東京都によって事業化が正式決定されて以降、2022年10月に都市計画素案の策定 および説明会を実施。基本スキーム通りともいえる 約1年後となった2023年12月には都市計画案説明会および環境影響評価書案説明会が開催されています。これらは 都市計画法等の基本スキームをベースとする通例の流れに沿って進められており、2024年内には都市計画が決定されるものと推定されます。基本スキーム通りに事業認可まで進めば、いよいよ工事着工となります。なお MJWS編集室では、都市モノレール開業までの 一般的な基本スキームをベースとし、工事完工まで最速で進んだ場合 開業は 2033年から2034年頃になるのではないかと想定しています。東京都のコメントは 少なくとも現在の所この基本スキーム通りに進んでいる事を示唆しているわけですね。 事実上 この次の整備着手となる多摩モノレール町田延伸ルート、実は都市モノレール開業までの基本スキーム上にやっとのったばかり。ただし、今後行われる採算性検証のためルートの基本設計が必須となります。新たに選定された全長16kmのルートについては、北側の半分の区域について都市計画道路の設定が無い箇所や幅員が不足している区間が存在し、まだまだ時間が掛かりそう という認識でした。しかしながら 2023年の8月 発注名称 令和5年度 多摩地域における都市計画道路調査委託 その1として、この該当区域にあたる多摩市南野から町田市忠生までの約7.7kmの区間の調査委託が行われる事となりました。つまり、東京都ではこの基本スキームにトレースした、前段の調査段階に既に入っているという事です。もちろん今後待ち構える採算性調査や、費用対効果の詳細調査というハードルはあるものの、箱根ヶ崎ルートに続き 町田延伸ルートも検討のテーブル載った という事になります。次に大きな動きがあると思われるのは、町田市と多摩市が進める モノレール沿線まちづくり構想を受けて 東京都側がアクションをするタイミング という事となります。