──2015年から2020年まで約5年半の月日をこぶしファクトリーとして過ごされたわけですが、浜浦さんにとってこの期間はどんな時間でしたか?
浜浦:実は、歌うことが苦手でハロプロに入るまで歌った記憶があまりなかったんです。オーディションでも、リズムやメロディがあることも知らずに歌っていました。
そこから基礎を叩き込まれたというか、つんく♂さんと2〜3時間ずっと16ビートの練習をすることもありましたし、浜浦彩乃の土台を作っていただいた期間だと思います。
また、こぶしファクトリーとしての5年半の中で、ミュージカルや映画にも挑戦させていただいて、すごく充実した期間、自分のやりたいこともやらせていただきながら、しっかりと基礎を叩き込んでいただいた時間だったなと思います。
──この5年半という期間は、アーティスト・浜浦彩乃を構築する上でも大事だったと思いますが、ある種人間的な成長にも大きな影響をもたらした期間だと思うんですね。
いわゆる思春期という時期に活動をしていたと思いますが、人としての成長で感じる部分はありますか?
浜浦:確かに、人間的な部分ではすごく強くなったと思います。本当に紆余曲折ありましたから。
8人でデビューしてすぐ3人が抜けることになり、5人で活動することになったり、歌唱で言えば、アカペラにも挑戦したり。本当にいろんなことがあって、自分は強くなった。
周りから何を言われても鋼のメンタルでいれることは、この経験があったからだと思うんです。
ソロになって、舞台などでいろんな共演者の方やスタッフさんに出会うようになっても、ハロー!プロジェクトで私がやってきたことはすごく大事なことだったんだと改めて感じることが多いですし、挨拶や礼儀、本当に“基礎”を学べたと思います。
──浜浦さんにとって重要な5年半だった。
浜浦:本当にそう思います。
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