ブランディング事業を手掛ける米インターブランド傘下のインターブランドジャパン(東京・渋谷)は2020年の日本企業のブランド価値ランキングを発表した。首位は12年連続で「トヨタ」だった。価値は前の年に比べて5%増の562億ドル(約6.2兆円)だった。
ランキングはブランドが消費者の購買動向に与える影響や財務分析から価値を金額に換算している。これまでは海外売上高比率が30%以上の「グローバル」企業と、内需中心の「ドメスティック」企業を分けて40社ずつ発表していたが、今回は一本化したうえで上位100社まで公表の対象を広げた。
統合後も19年のグローバルランキングに引き続き、自動車メーカーが上位を占めた。2位が「ホンダ」(3%増)で、3位は「日産」で(6%減)だった。算出時期の関係で日産自動車元会長兼最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン被告の逃亡や、新型コロナウイルスによる肺炎の影響はランキングに反映されていないという。
4位は「ソニー」、5位は「キヤノン」だった。内需中心のドメスティック企業としては「NTTドコモ」が6位に入った。米国発祥のため従来は対象外だった「セブンイレブン」も「日本で独自の進化を遂げてきた」(同社)点を踏まえ今回から初めて「日本ブランド」として18位に入った。(花田亮輔)
2020/2/19 13:29
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55807750Z10C20A2X13000/