ポンペオ米国務長官は10日、各国がイラン産原油の調達を継続した場合に科す経済制裁に関して適用除外を検討する考えを表明した。トランプ政権は各国にイラン産原油の禁輸を要請したが欧州諸国や中国が反発。当初の強硬姿勢を修正した格好だ。ポンペオ氏が訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で中東メディアのインタビューに応じて明らかにした。
米政権は11月5日以降にイラン産原油を取引する第三国の企業を経済制裁の対象とすると説明してきた。ただポンペオ氏は「いくつかの国が制裁の緩和を求めている。それは検討する」と述べた。欧州諸国はイラン産原油の輸入を続けたい意向で、中国は米国の禁輸要請に応じない姿勢を表明。ポンペオ氏はこうした動向を踏まえ、制裁発動に交渉の余地を残す方針に転換したとみられる。
だがトランプ政権はイランに対して「最大の圧力」をかける方針を打ち出しており、各国に求める原油の削減量で大幅に譲歩する可能性は低い。ポンペオ氏は11〜12日にベルギーの首都ブリュッセルで開く北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加。欧州諸国の外相らとイラン制裁をめぐって協議する見通しだ。
2018年7月11日 4:42 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO32851960R10C18A7000000?s=1
米政権は11月5日以降にイラン産原油を取引する第三国の企業を経済制裁の対象とすると説明してきた。ただポンペオ氏は「いくつかの国が制裁の緩和を求めている。それは検討する」と述べた。欧州諸国はイラン産原油の輸入を続けたい意向で、中国は米国の禁輸要請に応じない姿勢を表明。ポンペオ氏はこうした動向を踏まえ、制裁発動に交渉の余地を残す方針に転換したとみられる。
だがトランプ政権はイランに対して「最大の圧力」をかける方針を打ち出しており、各国に求める原油の削減量で大幅に譲歩する可能性は低い。ポンペオ氏は11〜12日にベルギーの首都ブリュッセルで開く北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加。欧州諸国の外相らとイラン制裁をめぐって協議する見通しだ。
2018年7月11日 4:42 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO32851960R10C18A7000000?s=1