春闘の相場づくりに影響力を持つトヨタ自動車の労働組合は、来年の春闘でベースアップに相当する賃上げとして3年連続で月額3000円の引き上げを求める方針を固めました。
関係者によりますと、トヨタ自動車の労働組合は来年の春闘に向けて対応を協議した結果、従業員全体の基本給などを引き上げるベースアップに相当する賃上げについて、3年連続で月額3000円の引き上げを求める方針を固めました。
これは、トヨタ自動車とグループ各社の労働組合で作る全トヨタ労連が、来年の春闘で月額3000円以上の引き上げを求める方針を各組合に示していることも踏まえ、賃上げの継続を経営側に強く求める姿勢を示す狙いがあります。
トヨタ自動車の労働組合は、こうした方針を来月開く評議会で組合員に正式に提案し、了承を得たうえで来年の春闘をスタートさせる方針です。
ただトヨタは、次世代の電動車の開発を加速させるために1兆円を超える大規模な投資を進めるとしているほか、例年、ベースアップだけでなく、一時金、いわゆるボーナスの増額も含めた賃上げを重視していて、どの程度のベースアップが実現するか注目されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171220/k10011265941000.html